S様邸のベンチを制作しました。
階段の手摺りに使う予定で集めていた曲がり木と小枝で。
座面も本体躯体を製材した際に、芯持ち部分をぬいた際に出た板材です。
全体に丸みを帯びさせつつ、かわいらしさと、木として山に生えていた時の力強さを出せたと思います。
背もたれの感じも、ひじ掛けの感じも何度も座って確認して、ゴツゴツしているのになんかスッポリはまる絶妙な感じになってます。
本当であれば、山で葉枯らしや、間伐のとき、枝払いのときに切って捨てられてしまうか、チップになってしまう枝や素性の悪い木ですが、こうやって使ってあげれば生きてくれます。
長い時間をかけて育ってきて、角材や板材が取れないからと言って見向きもされないのではちょっとかわいそうな気がしますし、少し手を加えることで、他には無いオンリーワンのものが出来ますし。
ご家族の皆様にすごく気に入ってもらえ、リビングとダイニングの間のここに置いた時のご夫婦の顔が忘れられない1日になりました