ダイニングキッチンには樹齢350年くらいの吉野杉の3.5m程のダイニングテーブルを。
キッチン後ろのカップボードの長さは7.3m。
とにかく横に伸ばしました。
広がりと、色がついているものを目線より下に落として視界に入る白壁を強調させる狙いです。
スペースはかなり余裕を持たせてあるので、キッチンで複数人立っていても、誰かが椅子に座っていても、動線の邪魔にはなりません。
出窓も腰掛けられる高さにしてヌックのようにしました。
窓枠もここだけクロスを巻き込みにして、カーテンボックスをつけレールを隠してあります。
ちょっとしたことですが印象が変わります。
ここでも不織布クロスのおかげで柔らかい光になってると思います。
キッチン奥にはパントリーがあり、そこに冷蔵庫を隠してあります。
普段は引き戸を開けっぱなしにしておけばアクセスもラクになります。
そのまた奥にも引き戸を付け、勝手口、水廻りに行ける動線になっています。
キッチンに立つ奥様の目線的にはこんな感じです。
方杖を掛けた2本の柱を配置することによって、間延びしやすい広いLDKに壁ではない見えない仕切りを作ってます。
ここからはリビング、ここからはダイニング。みたいな。
方杖のサイズもかなり悩みました。
小さすぎてもダメ、細すぎてもダメ、大きすぎてバランスを崩すのもダメ、アール部分浅くても深くてもダメ。
S様邸には化粧の方杖、火打ち梁が100本近く入ってます。
数が多い分、入れるサイズを間違えると全部崩れてしまいそうで。
ダイニング奥は一部吹抜けてます。
小枝の手摺りの奥には小さいお子様のフリースペースになってます。
カップボードの反対の壁には本棚を造作しました。
天板は欅です。
穴の開いたアク強めの板ですが、敢えて完全には埋めずに仕上げました。
リビングのテレビボードも本棚と同じように天板に穴の開いた欅を使って作ってあります。
どっしり感が欲しかったので、敷居にも耳の付いたままの欅を入れてあります。