吹抜け部分、中心に鎮座するのはΦ800弱の長野県産の桧の大黒柱です。
S様邸の顔ですね。
この大きさでも3番玉で、下の1番玉、2番玉はどこかの国宝の修復に持って行かれてます。
4番玉はシューズクローゼットの角柱に使ってあります。
力強いです。枝も人の太もも以上あります。
階段の斜めのライン、トラス、登り梁の斜めのライン、その奥に大黒柱。
絶景っす。
階段踊り場?スキップフロア?から南を向けば2間の大きな掃出し窓が1階にも2階にも付いたリビングです。
そこにも元口Φ800程の梁が飛んでます。
水平垂直の柱梁の空間に斜めの梁や方杖を配置することで、急に普通じゃない感がでますね。
ただの飾りではなく、しっかりとこの大きな空間を支えるために最良の位置で配置してあります。
階段はリビング中央から上り、大きな踊り場から左右に分かれます。9センチの踏み板に曲がり木の手摺りで存在感が凄いです。
流れるように意識して、柱に巻き付いているように見せてます。
手摺り子の出を調整したり、枝部分を少し残したりして、手摺りに手が届かない小さなお子さんでも握って登れるよう工夫してあります。
樹種は敢えてバラバラです。杉、桧、桜、欅、楢、雑木。そのおかげで動きのある手摺りが出来ました。