S様邸、完成しました!
正面には8寸勾配の大きな屋根とキングポストトラスが連なる力強い外観になっています。
ベランダの梁は方杖で支えてあります。
見た目にも面白い意匠になってます。
特徴的な大きな屋根は、下で3寸勾配に折ってます。
出桁を方杖で支え建物自体の広がり、ズッシリ感を強調させてあります。
胴差より上の目に入ってくる情報量が多いので、一階外壁にはレッドシダーのベベルサイディングを採用して、見た目のウエイトを下に下げてあります。
ベベルの凹凸感がいいですね
S様に塗っていただいた躯体の色もいいですね。無塗装のベベルとのコントラストが最高です。
妻の出は2m~3m、軒の出は1.5m取ってるので少々の雨では外壁は濡れません。
ベベルは敢えての無塗装です。
経年変化で味を出していく計算です。
出窓には普通の掃出し窓を入れて、室内側がヌックのようにしてあります。
大きな窓なので、かなりの重量があり、それを支えるために梁受けを入れてあります。
飾りを入れて見た目にも面白くしてあります。
一の母屋は後付けの差し母屋を入れました。
ウッドショックのせいで材料の変更を余儀なくされた苦肉の策ですが、結果かっこよくなったので良しです
ベベルの色が柱の右と左で違うのは左がノーマル、右が防火のベベルです。
4.5m×4.5mのデッキは完全に屋根の下に配置してあるインナーデッキです。
角の柱には三方から方杖を差して枝を張った木のよう。
手摺りは小枝を使い、下は差して上は横に抱かせてあります。
鳥の巣をイメージして作ってみました。
デッキ材には屋久島地杉を採用。
1年の大半が雨という屋久島で育った杉です。周りが海ということもあり、その雨にミネラル分が多く含まれるといいます。
土壌が本州と全く違うんですね、赤身というより黒身で、切った感じも杉と桧の間という感じで、重さも杉とは全く別物です。
防腐、防虫に優れています。